大阪府警が激震に包まれた。
2025年10月22日、羽曳野署の**警部補・草川亮央(くさかわ あきお)容疑者(56)が、職務上知り得た情報を外部に漏らしたとして地方公務員法(守秘義務違反)**の疑いで逮捕された。
警察官による情報漏えい――
それは組織の信頼を根底から揺るがす“禁断の行為”。
今回、草川容疑者は一体なぜ、この一線を越えてしまったのか。
👮♂️草川亮央容疑者のプロフィール
- 名前:草川 亮央(くさかわ あきお)
- 年齢:56歳
- 職業:大阪府警 羽曳野署 警部補
- 担当部署:刑事課 知能犯係(経済犯罪などを担当)
- 逮捕容疑:地方公務員法違反(守秘義務違反)
- 逮捕日:2025年10月22日
草川容疑者は、羽曳野署で経済事件を追う“頭脳派刑事”として知られていたという。
しかしその知識と立場を、まさか“悪用”する日が来るとは、誰も想像していなかった。
🤝警察OBとの“再会”が引き金に
事件のキーパーソンはもう一人いる。
府警OBで行政書士の道沢正克(みちざわ まさかつ)容疑者(68)。
道沢容疑者は府警本部捜査2課で長年、汚職事件などを扱ってきたベテラン。
退職後は行政書士として活動し、調査会社を設立。事件被害者から相談を受け、警察への告訴や告発を仲介するなど、警察と市民を“つなぐ”存在だった。
実はこの二人、かつて同じ部署で汗を流した旧知の仲。
退職後も仕事上の相談をするなど、関係は続いていたという。
そんな中、2025年1月下旬。
道沢容疑者は草川容疑者にこう依頼した。
「ある法人の銀行口座残高を調べてほしい」
💻“捜査関係事項照会”の悪用
本来、警察が使う「捜査関係事項照会」とは、捜査のために自治体や企業に情報提供を求める正式な手続き。
裁判所の令状のような強制力はないが、警察内部の決裁で実施できるという性質上、極めて信頼が求められる仕組みだ。
草川容疑者はこの制度を**「偽装」**した。
まるで正当な捜査手続きのように見せかけ、上司に怪しまれぬよう文書を作成。
そして、銀行口座の情報を不正に入手し、道沢容疑者に伝えた――。
💬二人の供述に温度差
捜査が進む中で、二人の供述には微妙な“温度差”がある。
草川容疑者は容疑を認め、
「道沢容疑者から話があり、情報を伝えたことに間違いない」
と、淡々と語っている。
一方の道沢容疑者は、
「口座の照会を頼んで教えてもらったのは事実だが、“そそのかした”という表現には納得できない」
と、一部否認。
二人の認識のズレは、事件の構図をより複雑にしている。
🏠家族・自宅・SNS情報について
草川容疑者の家族構成や自宅住所、SNSアカウントなどについては、現在まで公に報じられていない。
警察官という立場上、プライバシーへの配慮が特に厳重で、報道各社も個人情報の公開を控えている。
そのため、詳細なプロフィールは不明だが、地元では「真面目で温厚な人物」と評されていたという声もある。
🔍事件発覚のきっかけとその後
2025年1月、府警内部に「草川警部補が外部に捜査情報を漏らしている」という情報提供が寄せられた。
そこから内部調査が進み、やがて不正照会の事実が浮上。
草川容疑者は事件発覚後、捜査とは関係のない部署に異動していたが、
最終的に府警監察室の調べで全容が明らかになり、今回の逮捕に至った。
💬府警のコメント
府警監察室の國井栄次室長は、厳しい口調でこう語った。
「警察官としてあるまじき行為であり、言語道断。今後の捜査結果を踏まえ、厳正に対処する。」
府警にとって、身内の不祥事は最も重く受け止められる事態。
今後は、他の情報漏えいの有無や、見返りとして金品の授受があったかどうかについても調べが続く。
⚖️信頼を失った“元エリート刑事”の行方
草川容疑者は、長年にわたり経済犯罪の捜査を担当してきた。
その知識と経験を、市民の安全ではなく、かつての仲間の“頼みごと”に使ってしまった――。
動機は何だったのか?
友情か、義理か、それとも利得か。
この事件は、警察という組織の“信頼”をどう守るのかを改めて問い直すものとなった。
✍️まとめ
- 大阪府警羽曳野署の警部補・草川亮央容疑者(56)が、捜査情報を知人に漏らしたとして逮捕
- 依頼したのは府警OB・行政書士の道沢正克容疑者(68)
- 草川容疑者は「捜査関係事項照会」を悪用し、銀行口座情報を不正取得
- 両容疑者は旧知の仲で、府警は金銭授受や他の漏えいの有無も調査中
- 府警監察室は「言語道断」と厳しく非難
権限を持つ立場ほど、その一線を越えたときの代償は大きい。
一つの“情報”が、信頼を崩す“事件”になる――。
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